皆さん、こんにちは、こんばんは。
松原です。

今年は雪が長く残っていて、今一つ春を実感できませんでしたが、ようやく暖かくなってきました。

世情はというと、時間が経つにつれ不可逆な変化が起きており、さまざまな事が露呈しつつあると感じます。全て時あり、なのでしょう。
医療を取り巻く環境も、大きく変わりましたが、マイナンバー保険証もだいぶ浸透してきたように思います。ただ、ネットワーク不全や機器の不良が心配で、扱う側としてその際に即座に対応できない状況も考えられ、『資格情報のお知らせ』など資格確認ができる手段を、マイナンバーカード以外にもお持ちいただきたいと感じています。

さて、今日のタイトルは、当院の取り組みの中で感じたお話です。

当院は昨年から、初診の方の問診票に、どなたかのご紹介かを、記載してもらう欄を設けました(必須記載ではありません)。
一年を通して見ると、新規の方で一定割合、ご友人やご家族からのご紹介があるのがわかります。
私は都度、ありがたいな、と感じるのです。

この取り組みは、思うところがあって始めましたが、どうして当院に来てくれたのか、単純に私が知りたかったのが本筋です。
もちろん、ご紹介の有無で診療に強弱がつくものではありませんが、診察する私達からすれば、ご紹介してもらった方の顔が浮かんで、マイナスにはたらくはずもありません。
私が至らないために、診療に満足してもらえないこともあるのですが、匿名が当たり前の時代に、顔の見える関係で繋がるというのは、とても嬉しい事です。

昨今の過剰なGoogle広告や口コミを見ると辟易してしまうこともあるのですが、このように本来の口コミを感じられると、清々しく心が温かくなります。優しさや感謝は連鎖するので、当院のあり方として続けていきたいと思っています。
もちろん、ご紹介がなければ来れないクリニックではありません。

一方春は、通院されている方の転勤など、別れもある季節です。馴染みのある方が転勤になると、私個人はとても寂しく感じますが、行く先で良い医療を受けてもらいたいので、診療情報をお渡しして、送り出したいと思っています。私ができる最後の仕事です。
是非、転居先でも健やかに過ごして欲しいと願っています。

これからの時代、ご縁がより一層大切になると思っています。当院は全ての方にとって完璧なクリニックではありませんが、同じような波長の人が、自然と集まる場所になってほしいと願います。私は出不精なので、仕事を通してしかご縁を育めませんし、未熟なために不快な思いをさせることもありますが、当院のスタンスの『普通のことを普通にする』は変えずに、春からも頑張っていこうと思います。