皆さんこんにちは、こんばんは。
松原です。

今回のタイトルですが、タイトル通り大腸カメラの下剤のお話です。
当院は開院以来、大腸カメラ前の下剤はニフレックを採用してきました。
歴史も長く、洗浄力も良く、腎機能が悪かったり、大腸癌などで詰まりかけの腸で下剤が出なかった時など、不測の事態においても安全性が見込める事などの理由から、採用してきました。

ただ一方で、味が苦手‥、量が‥。
と言うご意見も、時折耳にしてきました。

大腸カメラの下剤にはいくつか種類があるのですが、飲みやすさや安全性、検査のための洗浄力が課題になります。せっかく下剤を飲んでも、腸が綺麗にならなければ観察できず、検査の効果も半減してしまいます。
とは言え、患者さんサイドからすれば、飲みやすさや量も重要だと思います。
そこでこの春、当院スタッフによる、試飲会を行いました。


各種試供品を診療合間に、皆で飲み、前述した味と安全性、洗浄力を侃侃諤諤検討した結果、新たにモビプレップというもう一つの下剤を追加採用しました。トータルでバランスの良い下剤だと思います。

小さなクリニックなので、全種類ご用意できるわけではなく、今までの選択肢に一つ加えるだけですが、スタッフ皆で味わい選んだ一品ですので、私達から伝えられる言葉に少し重みが出ると思います。
当院も6歳になりましたが、意外とできてこなかった診療の底上げで、あーだこーだ言いながら、皆で下剤を試飲するのは、楽しい経験でした。

問題点を見直し、改善のために行動する。

下剤の話で小さな変化ですが、何事も同じなのかなと思うのです。