こんにちは、松原です。
先日、HTBのイチオシで当院の内視鏡対策を取り上げて頂きました。
取材頂いたHTBのスタッフの方々に、この場を借りてお礼申し上げます。
テレビを観た旧知の方々から、作り方などのお問い合わせを頂き、何かの役にはたったのかもと嬉しい気持ちでいます。
さて、本日は漫談です。
私たちの周りには沢山の情報があふれています。
私がこどもや学生だった頃を考えると、比較にならない量です。
これだけの量の情報を浴びていると、情報により与えられる不安やストレスも相当なものだと思います。
日頃から自分に必要な情報を選択する行動が必要と言われて久しいですが、正直私もまだ十分にできません。
今回のタイトルですが、新型コロナという題材があるので少し考えてみます。
新型コロナは未知の存在です。
従って、世界中で新しい知見や研究が現在進行形で進められています。
現代医療の根本はエビデンス、いわゆる根拠をもとに行われます。
「Aという病気は、Bを用いて診断し、Cという治療を行い、だいたいDのように治る。」
というのは、新しい病気だったAに対して、多くの臨床と研究を重ねることで導かれたエビデンスです。
新型コロナについては、今このB、C、Dを手探りで探している状況です。
世界同時に発生した問題ですので、世界中から情報が発信され、多くの研究者や専門家が収集し妥当性を判断し、やがてはエビデンスに変わっていく過程にいます。
その中で意見が異なる情報が、違う場所からほぼ同時に出ることがあります。
違う意見が出る背景には、情報を発信する側と受け取る側両方に、信じること、信じたいことが少なからず前提にあります。
この前提をフラットにすることが科学なのですが、研究過程も含めかなり大変な作業になります。
私たちが目にしている、耳にしている情報の背景には、まだ未知のものに対する信念がどこか見え隠れしています。
いずれ妥当性が判断される時期は来るのでしょうが、時間はかかります。
その時間の中でも、私たちは生活をしなければなりません。
正確な情報を選択する必要がある一方で、前述した「情報の前提」も考慮し、振り回され過ぎないようにとも思っています。
情報を得ることで捨て鉢になってもいけない、石橋を叩きすぎてもいけない。
自分の感情と世界観だけで行動してはいけない、他人や世論に振り回されすぎてもいけない。
心の中の不安との付き合い方も、避けては通れない課題になりました。
新型コロナは情報と上手に付き合い、何より自分を見直し、バランスを保つという難しい問題も、世界同時に浮き彫りにしたと思っています。
しかしどこか一律になりかけていた生き方のレールも変わるのであれば、新たな進歩が私たちを待っている気がします。
私たちが社会に求められる成熟度が、おそらく変わってきていると思います。
話のオチが行方不明になりそうなので、この辺で終了します。
タイトルすら変えました。失礼いたしました。