こんにちは、松原です。
今回は何というか‥取り留めのない話です。
連休中の戯言としてお付き合いください。
私はグルメではありませんが、ラーメンや蕎麦、(スープ)カレー、焼き鳥などは人並みに好みがあります。
時間の制限もあり、並んで食べる事は好みませんが、自分が好きな味で、安定して食事にありつける、所謂『知る人ぞ知る』お店を縄張りにしています。
当院の師長は、前職から私についてきてくれた、クリニックではなかなか珍しい男性看護師です。
キャリアの深い内視鏡技師の彼と、当院の内視鏡について話をした事があります。
二人の意見で一致したのは、『知る人ぞ知る、美味しいお店を目指そう』でした。
やってみてわかった事ですが、通常診療の中で内視鏡を組み込む事は、丁寧に行えば行うほど、どうしてもタイムロスを生んでしまいます。1日にできる件数は、医師が私一人で診療を行う今の状況では、件数に限界があります。
当院にお越し頂く患者さんの症状は、内視鏡検査だけで診断がつく方はそれほど多くなく、話を聞いて診察をする、定期フォローしながら症状を確認するという当たり前の診療が必要になります。続けて来てもらうことで、解決する症状が多い印象です。
内視鏡検査は大切な医療技術ですが、検査を組み込む事でお待たせしてしまう時間が発生するので、そればかりにかまける事は出来ないと言うのが、当院の正直な印象です。
ただ私の技術はさておき、優れた技術を持つ彼の経験は、当院のスタッフにも手本となり、できる範囲で検査を増やしたいのも本心です。
バランスが難しい中で、彼と一致した『知る人ぞ知る、美味しいお店』と言うのが、現状の当院にはしっくりくる印象です。
風邪や生活習慣病、消化器の病気、患者さんの悩み事‥、『地域の財産』を目指す当院にとっては、全て大切です。
私達にとって内視鏡検査は、アイデンティティとしてなくてはならないものですが、『知る人ぞ知る』になれれば今はそれで充分かもしれません。
難しい時代の渦中ですが、リピーターの方も含め、内視鏡検査は増えてきています。枠を増やすことは現状では考えていませんが、相談しながらなるべく早く受けてもらえるよう取り組んでいきます。
私達は医療機関として『地域の財産』を目指し、内視鏡のプロフェッショナルとしては、『知る人ぞ知る』を目指せればと思っています。
写真は昨年『知る人ぞ知るお店』での一枚。
コロナの影響で、今年はまだ二人で行けてません…。