こんにちは、松原です。
GWは今まで経験した事がないくらい、家にいました。
そして、今回は医療に関わるものの、精神論に近い話をします。
新型コロナウイルスによって、私たちの生活は大きく変わりました。
コロナや自粛によって、多くの方が苦しい思いをしています。
残念ながら、政策があまりうまく機能していない気がします。
皆さんもご存知とは思いますが、この状況も簡単には収束しないでしょう。
そして、このような生活を続けていけば、いずれ社会が疲弊してしまう危険があります。
私たちの業界で言えば、新型コロナの影響で発熱患者さんを遠ざけても、リスクの高い検査や手術を制限しても、同時に打開策を考えなければ解決しません。
むしろ、コロナ以外の病気で苦しむ方を増やしてしまい、急病時に命を救えない状況が生まれてしまいます。
コロナの影響で、またコロナを疑う事が過剰になる事で医療がストップしてしまえば、患者さんは今まで受けられた医療を失ってしまいます。
医療機関としては避けたい状況ですし、各施設精一杯知恵を絞り、ギリギリ現場を回していると思います。
クリニックのような一般医療機関としては、なるべく平素の診療体制を維持し、高次医療機関に負担がかからないように運営しなければいけないと思っています。
しかしながら、医療機関だけの努力では、様々な理由から医療崩壊を避けられなくなる気がしています。医療を受ける皆さんのご協力も、欠かせない事だと思っています。
なるべく平素に近く、それでいてコロナを遠ざける。
今後はこのバランスを保っていく事が大事に感じています。
そこで正しい感染予防策はもとより、この時期はご自分の行動をルーティン化してみてはどうでしょうか。
GWにふと見たテレビで、ラグビー元日本代表の五郎丸氏のルーティンが目にとまりました。
キックを蹴る前のルーティン、一時ブームにもなったあれです。
このルーティンは、普段通りの自分の実力を発揮するために、本番の前に予めとる行動です。
コロナにかからない、持病や未病を悪化させない、交通事故にあわないなどの、ご自分ができるルーティンを身につけることで、リスクから離れることができるのではないでしょうか。
ルーティンばかりだと、休みに遊びに行けない、飲みに行けないといった不満は出てきます。しかし、ルーティンを外れると、失敗するリスクが高まってしまうのであれば、今は我慢のしどころかもしれません。
行かなければならない仕事、家事など生活の範囲を確認し、行動をルーティン化することができれば、自分の行動範囲内で、ある程度自信も出てきます。ルーティンを守りながら、少しずつ冒険もできるようになってくると思います。
不摂生や、考えすぎて陥る不安にも、対処できるご自分の方法を探してみて下さい。
ちなみに感染しない、させないためにできる事として、当院で行なっているルーティンは下記になります。
・スタッフ一同、体調管理に気をつける。
・診療時間を分ける。
・患者さんにもマスクの着用、手指消毒(来院時、帰宅時)のご協力をお願いする。
・換気を行う、湿度を保つ。
・標準的な個人用防護具を身につける。
・受付一面にソフトビニールシートを設置する。
・次亜塩素酸などで、触れた場所をすぐにしっかり拭く。手指衛生は当然のこと。
・再診はオンラインを用いた通信での診療を導入(希望者)。
・内視鏡検査時に行う当院独自の取り組み。
長丁場になると思います。
各々の新しいルーティンを作り、習慣として身につけ、健康だけではなく、社会を守らなければならない時期だと思っています。