こんにちは、松原です。

 

師走ですね。

忙しいですね。

体調管理はできていますか?

インフルエンザや風邪が流行っていますので、お気をつけください。

 

さて、本日は大腸がん検診と大腸カメラについて、さらっとお話しします。

 

大腸がん検診は、言わずと知れた便潜血検査です。

便潜血検査を受けることで、死亡率減少効果がだいたい40〜80%くらいあると報告されています。ある程度のご年齢になると、検診の案内をいただくと思います。

 

検診で便潜血検査がひっかかると、次に待っているのは二次検査、つまり大腸カメラです。

この流れがだいぶ周知されてきているためか、受診にあたり抵抗がある方が多いようです。

 

嫌ですよね…。

やむを得ないのです…。

 

受診された際に時々ご相談を受けるのは、

「もう一回便検査を受けて、ひっかからなかったら(大腸カメラを受けなくて)いいですか?」

という内容です。

 

これは、お答えからすると便鮮血検査自体の感度が下がってしまうため、お勧めできません(便潜血検査の感度[大腸がんがあるときに陽性となる確率]は、だいたい30〜90%くらいとされています)。

 

とどのつまり、検診でひっかかってしまったら、概ね大腸カメラが待っている…ということになります。

 

下剤がつらいのも知っています。

検査が無痛と言い切れないのも事実です。

 

気休め程度の情報ですが、当院ではなるべく苦痛が少なくなるよう、鎮静剤の使用も可能として、楽に受けられる体制をとっています。また小さなポリープであれば一回の検査で終われるよう、事前に希望があれば、その場で手術を行っています(開院して3ヶ月の期間で、10名ほど同時手術を行っております)。

もちろん、治療適応のポリープなどがなければ、検査をして終了です(検査だけで終わる方が多いです)。

 

下剤をお渡ししなければならないので、大腸カメラの場合は一度受診をして検査予約をする必要がありますが、検査までの期間は、平均的に一週間程度で受けられている方が多いです。当日はご自宅で下剤を飲んできていただき、午後から検査や治療を受けていただく形をとっています。

 

最後はまるで大腸カメラの宣伝のような、あこぎなお話になってしまいましたが、「地元に、内視鏡を受けやすいクリニックを作りたい」という気持ちで開院した手前ですので、寛大なお気持ちでお読みいただければ幸いです。

 

今年の検査異常は、今年のうちに解決したいですね。