こんにちは、松原です。

開院して一週間が経ち、システムや運営がだいぶ安定してきました。

 

本日は少し内科医らしい話をします。

 

当院くらいのサイズのクリニックだと、健診で異常を指摘された、という方も多くいらっしゃいます。

 

血圧が高い、コレステロールが高い、糖尿病の疑いがある、尿酸値が上がっている…、これらはいわゆる生活習慣病にあたりますが、お会いした方々には、内科医として丁寧に対応することを心がけています。

 

生活習慣病の方には、緊急の場合を除き、できるだけすぐ薬を出すことは避け、生活習慣の見直しからお伝えしています。暴飲暴食を避けるのはもちろんのことですが、運動不足についても触れさせてもらっています。

 

少し古いデータになりますが、2012年の報告では、世界全体では31%が運動不足、日本は男性の40%以上、女性は50%以上が運動不足と言われています1)。

 

2012年と比べ、ますます便利になった現在では、その割合はさらに増えていることが考えられます。

 

運動不足になれば、メタボになる可能性が上がり、生活習慣病にかかる人も多くなります。

 

では、運動不足を解消すれば、私たちはどうなるのでしょうか。

 

心筋梗塞による死亡が10.0%

2型糖尿病による死亡が12.3%

乳がんによる死亡が16.1%

大腸がんによる死亡が17.8%

全ての理由による死亡が16.1%

 

減少すると報告されています2)。

 

何かしらの病気を抱えた時、私たちは初めて健康のありがたさを実感します。

 

科学的な裏付けもある運動の効用…、流行りのアンチエイジングも基本は食事と運動です。

 

この秋、皆さんも生活に運動習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

1)Lancet 2012; 380: 247-57

2)Lancet 2012; 380: 219-29