できるだけ楽に、安心して受けてもらえる検査を目指しています
大腸カメラは大量の下剤を飲むことも含め、準備段階から苦しい・大変、というイメージがあり、またお尻からカメラを入れることへの気恥ずかしさから、検査を遠ざけてしまう傾向があります。
しかし検査によって得られる情報の多さや、ポリープを切除することで未然に癌を防ぐこともでき、有用な検査であることは疑いありません。
また大腸カメラは痛みがあると心配される方が多いと思います。全く痛みはありません、と言ってしまうのは噓になってしまいますが、当院で検査を受けていただく方の不安にできるだけ応えるため、痛みの少ない方法で検査を行うよう心がけ、スタッフ一同適切にサポートできるケアを心がけています。
検査がつらい方や不安が強い方には、鎮静剤を使用することで、うとうとした状態で検査を受けていただくことも可能です。

当院の大腸カメラの流れ
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01まずはご予約から
当院の大腸カメラは、検査前の診察や採血、下剤をお渡しする必要があるため、事前に一度受診していただく形になります。あらかじめお電話で検査日を決めることも可能ですが、その場合も前日までには受診していただきます。

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02私たちが検査前に知りたい情報
私たちが検査をする前に、事前に知っておきたいことがいくつかあります。
持病のある方は、日ごろ飲んでいる薬の情報が大切になります。特に血液をサラサラにする抗血栓薬を飲んでいるかどうかは、日帰りポリープ手術や組織検査が必要になった際には必ず知っておきたい情報です。
これらは検査の前に私たちから必ずお聞きする内容ですので、受診の際にはお薬手帳を持参されることをお願いします。
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03検査前日~当日の準備
検査前日はなるべく消化に良いものを食べていただき、夜の21時以降はお食事を控えてください。
水分は水やお茶は構いませんが、アルコールは控えてください。
就寝前の薬は飲んでいただいて大丈夫です。
寝る前に二種類の下剤を飲んでいただき、翌朝からは1~2Lの下剤を飲んできてもらうことになります。下剤の種類によって飲み方が若干異なりますので、詳しくは事前診察の後、看護師から説明を聞いていただきます。
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04検査日
ご自宅で先述した下剤を飲んでいただき、便が透明な水になったら準備完了です。
指定された時間にお越しいただきます。
鎮静剤をご希望の方は、検査当日は自家用車、オートバイなどの運転をお控えください。
便が出にくい、下剤を飲んで具合が悪くなったなどがあれば、受診前に当院へご連絡ください。
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05検査前の準備
来院後、検査前の確認を看護師が行います。
まずは、検査を受けるための検査着に着替えてもらいます。
その後、内視鏡室に案内され、検査ベッドに横になり、血圧の測定などを行います。
鎮静剤をご希望される場合は、点滴をつなげます。
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06検査(30分程度)
当院の検査では、なるべく声掛けを心がけています。
挿入にかかる時間は個人によって異なりますが、大体5~10分前後のことが多いです。
せっかく大変な準備をしての検査なので、当院では大体挿入の2倍ほどの時間をかけて、大腸のひだを丁寧にめくり観察をします。張りなどの辛さが軽減されるよう、酸素よりも体の吸収が早い二酸化炭素を使用していますので、観察中の苦痛は軽減されています。
大腸ポリープがある方は、治療適応のものをできるだけ切除していきますので(ポリープが多発するポリポーシスなどの特殊な病気以外で、個数制限は設けていません)、時間はもう少しかかることになります。
看護師も、常時そばにおり、検査が楽に受けられるようにケアをします。
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07検査終了
お疲れさまでした。
検査終了後(鎮静剤を使った場合は30~60分程度の休憩をします)、診察室で画像を見せて検査の説明をします。
組織検査を行った場合、だいたい一週間後に結果説明で再診してもらいます。





