皆さんこんにちは、こんばんは。
松原です。
年の瀬ですね。

今年は院内整備もあり、少し長い年末のお休みを頂きました。ご不便をかけて大変申し訳ありません。

まずは今年の主なレビューですが、
上部内視鏡検査(手術処置含む) 686件
下部内視鏡検査(手術処置含む) 339件
合計 1025件
エコー検査 112件
となっています。

クリニックは、一歩ずつ成長しています。内視鏡件数についてはほぼピークの状況ですが、応援医師の招聘もあり、来年も検査数増を目指します。
ですが当院は地域で内科を標榜しているため、内視鏡だけをするわけにもいきません。風邪などを診察する事も、内科医の仕事です。内視鏡検査の劇的な増枠とはなりませんので、定期検査は二週間くらいの余裕を持ってご予約頂けると幸いです。

来年もご要望の多い土曜日に、しっかりと多くの方を診療出来る体制を継続したいと思っています。現状の体制でも、予約が埋まっても2〜3時間待つことなどあり得ず、そのような理由で通常診療のお断りはしないので、お困りの際はご相談ください(発熱外来については、世の中が普通にならない限り一定のルールで診療しなければなりません)。

個人的には、今年は一日だけですが、父をクリニックに迎える事ができました(松原の父も医師です)。
父は市の救急医として働き、今は慢性期病院で勤務しています。息子として、いつか一緒に働きたいと思っていたので、私の夢は一つ叶いました。

さて年末最後のブログですので、ここからは与太話です。長くてくどいので、この辺で『良いお年を‥』とさせて頂きます。
時間のある人だけ、読んでください。

 

まずは、最近巷で話題になっている、医療を取り巻く変化について触れてみます。
マイナンバーカードを用いた医療機関の受診についてですが、どうやら保険証を無くすようです。しかし、それに代わるようなシステムを作ると言ってみたり、どうもはっきりしてきません。
この背景として、医療業界では皆さんにマイナンバーカードで受診してもらう体制構築のため、顔認証オンライン資格確認という制度が始まっています。医療機関へのシステム導入が突然来春に義務化され、医療機関は導入しないと、いわゆるお取潰しになってしまうかもしれないと、実際に言われています。
この3年弱、コロナ対応に振り回されてヘトヘトな状況の中、私個人としてはそんな強権的なことを言われても、腰はこの上なく重いです。果たして出来るのでしょうか‥。おそらくどの医療機関も、頭を抱えている問題だと思いますが、来春以降、突然見たことのない機械があちこちで増えると思います。
個人的にはマイナンバーカードはセキュリティ面の不安を払拭できず、保険証などとの一本化は便利になるだけではないと思います。カードの登録前にマイナポータルの利用規約はよく読んでほしいのですが、このカードは情報管理の重大性にも関わらず、任意の申し込みであり、結構な自己責任論がついてまわります。個人商店としては、扱う不安は拭いきれません。
このままでは医療機関が広布の一翼を担ってしまう形になりますが、是非もなく導入に向けた動きになるでしょう。多くの医療期間で、背景にそのような事情がある事を御理解頂きたいです。

ここ数年の社会変化には理解のスピードが追い付かず、良かった事が次々失われている気がします。新しい事に着手しても、間違ったら見直し、一度元に戻すという考えが欠如している気がします。物事を検証せず強引に突き進むと、いずれ元の形も忘れてしまうのではないでしょうか。
マスクが良い例だと思います。私たちはマスクのない社会、忘れてしまいましたね。ご自分が風邪をひいている時や対面時はともかく、本来健康な人が、天気の良い屋外でするものではありませんでした。サッカーワールドカップは素晴らしかったですが、日本人サポーターを見ていると、コロナは日本の風土病なのかと思ってしまいました。
感染症分類変更が現在進行中のようですが、過剰な対策は見直しが必要です。例えば大人が飲み会をするなら、なぜ子供の給食の黙食は継続され続けるのでしょうか。忘年会や新年会シーズンですから、飲み会に行く親も含めた学童関係者には、いま一度考えてみて欲しいです。
去年から玉虫色で推し進めた接種事業も、不利益を被った方々については、大手メディアでは意図的にか取り上げられません。それでも少しは耳に入る状況になりましたので、疑問に思う方は立ち止まっても良いと思います。

残念ながらこれらは恐怖に煽られた私達自身が、無関心や同調圧力、事勿れによって導いてしまった結果だと思います。普通のことが、普通に行われる方向に向きませんでした。
日本の新型コロナ対策は、おそらく来年春頃には現行の形が終わるでしょう。そういう流れに見えます。私達はその時に普通を思い出せるか、試されるのだと思います。

当院は普通の事を、これからも普通にしたいと願っています。
医療者として大切な気概は、何であれ力になれなかった事があれば振り返り、次に繋げるよう努める事だと思っています。私たちは全てのタイミングで完璧ではないので、どの立場であってもその心を無くさない事が大切であり、その積み重ねが修練なのだと思います。当院はその事をこれからも自問し、進み続けたいと思います。

皆の心の呪縛がとれ、2019年までの普通を思い出し、互いに思いやりを持ち、自らを律し、新しい事も含め本来すべき事ができる世の中になる事を願っています。
私の願いは小さなものですが、同じように思う方が増えればと思う年の瀬です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは、良いお年を。