こんにちは、松原です。

国内だけではなく、海外でもコロナ感染が大変な問題となっています。

 

友人がニューヨークで医師をしており、今まさにその最中で診療に参加しています。精一杯、頑張っているのでしょう。彼と過ごした学生時代を想いながら、無事を案じて止みません。

日本の状況は過激な感染爆発とは報じられないものの、おそらく当初から感じていた通り、市中感染と言わざるを得ない状況になっているのでしょう。検査件数や感染力の強弱の議論は置いておくとして、明確な方針が定まらなければ世間は阿鼻叫喚に陥ります。個人的には憶測に近いような情報より、明確なロードマップや指示が欲しいです。

このような状況に陥ってから1ヶ月以上経ちます。海外の状況がそのまま日本で起きるかどうかはわかりませんが、今はその備えをしていると信じたいです。

 

情報の錯綜が混乱を招く、というのは言い得て妙ですが、実際のところわからないと対応に苦慮する問題が多々あります。

今後医療体制は整えられていくのでしょうが、あくまでクリニックレベルで思うことは、

  • 特に「熱のある」初診の方を受け入れる医療機関の現況
  • 患者さんの入院受け入れ先、状況に合わせたその手順
  • コロナの検査基準(どのような人なら検査を受けられるのか)
  • 医療機関にマスクなどの必要最低限な物資がいつ届くのか

というのが、システムとして明確になればと思います。

おそらくどこの職場、部署でも現場任せのグレーゾーンが多く、明確な内容は未だ目にできていないと思います。

 

感染リスク、医療資源の保護、経済の先行きなど多くの問題が交錯しており、各々の正義が飛び交っているのだと思います。「自分の正義は誰かにとっては悪である」という事は自明であり、自分の正義に固執する事は、この状況では危険な事かもしれません。そうであればこそ、現状を乗り切るためにも、国家レベルが無理なら自治体レベルで良いので、統括して頂ければと願っています。

 

現場任せである以上、当院は方針を変えることなく、医療機関として応召義務を果たし、困っている人を診察するという前提で、できる範囲で手探りの診療を継続するという方針でやっていきます。先月からの診療体制も、皆さんのご協力があり、概ね目的通り機能しています。

ひとつのクリニックが勇み足をしている状況であれば、それも問題があると思いますので、皆さんに安全に医療を提供できるよう、末端まで指示を頂ける、協力体制のロードマップができて欲しいと思うこの頃です。