こんにちは、松原です。
インフルエンザワクチン、内視鏡検査の増加、数々の手続きが重なり、慌しい日々を過ごしています。

息が切れています。

本日は、医療にも関わる大切なお話を、少しだけしてみたいと思います。

 

タイトルの通りなのですが、医療機関に通院しても、定期的に薬を飲んでも、生活を節制してもいても、病気のリスクはゼロにはできません。

残念な話ですが、事実です。

 

よくこの話をするのは、ピロリ菌の除菌後です。
胃カメラをして胃炎があり、ピロリ菌が陽性であった場合、多くの方が除菌治療を選択します。
胃癌と潰瘍のリスクが、大きく減るのは周知の通りです。ですがゼロにはなりません。

必ず、除菌成功の後に『早期発見のために、定期的に(だいたい一年後が多いです)カメラを受けて下さい。』とお願いしています。
除菌後、もう大丈夫と安心して検査を受けずにいて、数年後に癌が見つかってしまう事があるのです。
せっかく治療をしてリスクを下げても、ゼロリスクには出来ないのです。

 

今現在、毎日の薬を飲んでいる方も、生活を厳しく節制している方も、やはりゼロリスクにはなりません。

その様な不安定な背景の下、医療は存在しています。

もっと大きな視点で言えば、仕事をする、生活をする、人生における全てのことがゼロリスクにはならないのです。

おそらく、新型コロナウイルス感染を予防することも、ゼロリスクにはなりません。

私達は、眼下の激流を渡り続けるために、不安定な橋を継ぎ足しながら、全集中で一歩一歩進むしかないのかもしれません。

 

そうであるからこそ、私達は巡り会うことに真摯に向き合いながらも、リスクに怯えすぎず、自分の大切な事、大切な人と過ごす時間を大事にするべきだと、最近は特に思います。

湿っぽい、秋の夜長に考えた戯言です。

 

毎日『いい一日だった』と床につく。それを積み重ねていきたいですね。